【副会長:活動報告】第1回学校運営協議会(コミュニティースクール)
PTA副会長が出席しているコミュニティースクール委員活動についてご報告します。
少し前になりますが、6月下旬に第一回学校運営協議会に出席しました。冒頭に、所沢市教育委員会からの任命書が、校長先生から各委員に手渡されて始まりました。
■校長先生からのお話
最初に、学校経営の基本的な方針について、校長先生からいくつかお話がありました。
まずは、教員について。人数は減っていて、それでも対応できるように体制を整えていること、若い先生が増えて平均年齢が下がり、生徒を体力的にもカバーしやすくなっているなど、楽しくわかりやすくお話しいただきました。
次に、向陽中学校が教育デザインとして掲げている「自律・貢献・共生」について。「自立」ではなく「自律」にしているのは、「自分で出来るようになる」「立つことのできる」というよりも、「自ら考える、自分を律する力」を付けて欲しいという願いとこだわりだそうです。
そして「安心安全な学校づくり」への対策にとして
・防犯カメラ(異変に気付ける可能性)
・名札、入校証(入校を認められていると認識)
・挨拶(生徒からちゃんと挨拶が帰ってくるか)
が挙げられました。学校の取り組みを理解し、保護者側も協力していく姿勢が改めて必要だと感じました。
■協議内容
今回の協議内容は「不登校について」でした。
向陽中学校では現在、全体の10パーセント程の不登校生徒がいるそうです。学校自体に来られない子、教室に来られない子、来られない理由もそれぞれで、どのように対策を取っていくべきかは学校の最大の課題でもあるとのことでした。
■熟議
運営協議会でメインとなる「熟議」を行いました。2グループに分かれ、それぞれに模造紙を囲んで赤い付箋に要因、青い付箋に対策を思いつくだけ書いて貼っていく、プレ会議でも行った手法で実施しました。
悩んでいる子達に直接話を聞けないのなら、学校に来ている子達に
「なんで学校に来ているのですか?」
と聞いてみるのはどうか という案が出ました。なるほど、その回答として出てきた「学校に来たいと思うきっかけ」は大事に守っていきたいですし、また学校に来たいと思える環境を作れるヒントになるかもしれないと、解決策への良い兆しが見えるような気がしました。
不登校の子本人から聞けるような話ではなく、目いっぱいに想像するしかないこの議論が、なんとなく手の届くところに少しおりてきた感覚がありました。
話し合う重要性は常に変わらず、人との関わり方が大切な課題であり、学びだなと改めて気付かされました。たくさんの人の意見を聞いて方向性をすり合わせて、どこまで理解していくのか、どこまで掘り下げていけるのか、考えていこうと思います。